はじめに
こんにちは。
筆者は、通信制高校1年生の親です。
昨年の今頃は、ぼんやり通信制高校を進路に考え始め、あまりのわからなさに四苦八苦。
資料請求をしてもネットで調べても同じことは書いてあるけど、知りたいことがわからない。説明会へ行っても、わからな過ぎて「どういうこと?!」状態。
説明会に行く前にちょっと知っておきたかったこと、まとめてみました。
お役に立てれば幸いです。
①通信制高校とは?【簡潔に】
通信制高校は全日制の高校と何が違う?
授業・・・自宅などで学校から配布される教材やオンラインで学ぶ。
レポート・・・授業の内容をまとめ、定期的に提出。文章で書くというより主に穴埋め形式や選択式が多いようです。
単位認定試験・・・74単位以上取得が必須です。
単位は、週5日授業を受けると1日3時間程で履修可能です。時間割は自分で計画できるので、今日は6時間やって明日は丸1日お休みなんてことも。平日に自由にできる時間を作れるなんて最高ですよね。
スクーリング・・・対面授業。公立の通信制高校だと週1日や月2日など、クラスメイトが集まって教室で授業を受けます。私立だと年に数日。宿泊型だったり、通学型だったり。
例えば、本校が沖縄にあるN高だと、全国から集まったみんなで数日本校に寝泊まり!修学旅行みたいですね^^
自宅近くの特設会場に通学する場合もあります。日帰りできるし、交通費が少なくてすみます。
②学費は?
公立→年2~3万!
しかも、授業料以外の諸経費含む!就学支援金も使える!
★自宅のある都道府県の公立通信制高校の詳細はホームページで確認できます。県で3か所程度と数が少なく、スクーリング回数が多いので自宅近くにあるかがポイントになります。
私立→年20万~40万円。就学支援金も使えますが、あくまで授業料に対してのみなので入学金や設備費はかかります。(入学金1~5万。設備費2~10万)
そして、ここで要注意!
通信制高校は、あくまで自分で勉強を進めていく学校です。サポート校には別で学費がかかります。サポート校については次項で↓↓↓
③サポート校って?【重要】
通信制高校で最も心配されることは、『本当に自分で勉強を進め、レポートを提出できるのか』ということだと思います。実際、レポートをため込み、中退してしまう人も多いといいます。
また、全日制高校に毎日通うことはできないけれど、「週数日通学はしたい」「高校生ライフを楽しみたい。」「友達を作りたい。」という生徒も・・・
それらをカバーするために生まれたのがサポート校です。
サポート校はそれだけでは高校卒業資格は取得できません。
通信制高校は高校卒業資格を取得できるので、サポート校へ通うなら必ず通信制高校とセットになるということです。
学費も二つの学校に支払います。授業料のほか、入学金や設備費なども別です。また、サポート校の授業料は就学支援金対象外です。学費のことは説明会や面談に参加しないと教えてももらえないことがほとんどなので、しっかり聞きに行きましょう!
筆者は通信制高校とサポート校がごっちゃごちゃに。
なぜなら・・・資料請求した学校案内には”サポート校”や”別のもの”という感じの記載はなく、「全国にキャンパスがあります。」「通学可能」とだけ書かれていることが多かったから。
またサポート校は、たくさんの種類があり、通信制高校との関係性も多岐にわたります。
例えば…
鹿島学園 トライ式高等学院や全国のフリースクール、個人塾など多数の提携先がキャンパスとなります。鹿島学園が運営するサポート校「KG高等学院」もあります。提携先によって学費、内容は全然違います。フリースクールなら地域交流イベント重視で学費も年数万円もしなかったり、トライ式高等学院のようにマンツーマン指導となると、100万円以上になります。
ちなみに、提携先サポート校もそれぞれ別の通信制高校いくつかと提携しており、サポート校を先に決め、スクーリング方法などから通信制高校を選択することも可能です。
おおぞら高校 おおぞら高校の場合、運営元が同じ「KTCおおぞら高等学院」へ通学することになります。案内にある”つながる学科”が通信制高校のおおぞら高校。”みらい学科”がサポート校の「KTCおおぞら高等学院」になります。通学は週1から週5まで自由で、授業は午前中3時限、午後から参加自由の”未来の架け橋レッスン”という日替わりの体験授業があります。これが基礎コースで、就学支援金(加算あり)を適用したおおぞら高校と合わせて、初年度60万円程です。コースによっては100万円前後になります。おおぞら高校は「マイコーチ」がついてくれるので、通信制だけでも手厚いサポートを受けられます。
ちなみに、KTCおおぞら高等学院は入学金がかかりません。
N高等学校 N高の通信制課程にプラスして「通学コース」を選ぶことで全国にあるN高キャンパスに通えます。N高は通信制課程のみだと、就学支援金(加算あり)適用で年7万円前後です。これは、授業料以外の入学金や設備費が他と比べてかなり安いためです。入学金は1万円でかなり良心的。その他、検定料も5000円(他は1万~1万5千円)です。私が知る私立の通信制では1番かかるお金が少ない学校です。
ただ、「通学コース」をプラスすればもちろん別で学費がかかります。そして、その入学金や設備費が高めなので週5のコースで初年度95万円程に。ただ、私個人の感想では、N高はオンラインプログラムがとても豊富で充実しているので、好きなことなら自分で勉強できるという人には、通信制課程のみでも十分かも。サポート面も生徒ひとりひとりにメンターが複数ついて相談に乗ってくれます。
ちなみに、国の生徒数制限があり、N高、S高、R高と別れましたが、中身は全て同じだそうです。(本校が異なる。)
飛鳥きぼう高校 こちらはビル丸ごと飛鳥きぼう高校のものであることが多く、通信制高校と通学コースがひとつになっているので、スクーリングは別の場所に出かける必要はなく、普段の通学がスクーリングとして認められます。学費も1校分なので安く抑えられます。また、同じ建物の中に調理施設や美容施設があり、専門学校のような本格的な授業が受けられます。そういうことに興味がある人にはぴったりですね。
このように、形態がさまざま。一体どこを選べばいいのか悩みますよね…
次の項では、筆者の体験から、こうすればよかったという選び方をご紹介します!
④選び方
1⃣通信制高校のみの人も、サポート校を考えている人も、まずは資料請求です。
自分の通える範囲にどんな学校があるのか知ることから始まります。中学校で配布されるもの以上にたくさんの学校があります。資料請求サイトなら住んでいる地域を選択して一括で請求できるのでとても便利です。ただ、ここでは「近所にこんな学校があるなー」ぐらいに留めましょう。”資料にのっていること=あなたの通えるキャンパスでできる”とは限りません。「このキャンパスではやっていません。」「それをするなら週1での別のキャンパスに通う必要があります。」なんて言われることも。逆に「資料は簡単なことしか書いていないのに、見学に行ったらすごく充実していいた!」ということも。
↓↓
2⃣説明会への参加
説明会や見学にはできるだけ行きましょう。なるべく多くの学校に。何度も見学、相談に行けるところも通信制高校(サポート校)の利点です。見学、体験授業、集団説明会、個別説明会、オンライン説明会…いろいろあります。こちらは、たいてい学校のホームページから予約可。説明会に行けば、より詳しい資料がもらえます。保護者だけ、本人だけの参加も可。
↓↓
3⃣情報を整理する
何度も言うように多種多様な学校形態な上、通信制課程とサポート校両方を考えなければならいので情報の整理はとても大切です。せっかく説明会に行ったのに、いろんなところに行ったせいでわけが分からくなった…なんたことにならないように、できればその日のうちにまとめましょう。筆者は、自分たちに必要な情報だけピックアップして表にし、学校ごとに比べられるようにしていました。
まとめ
通信制高校は本当に多種多様!その中から自分に合ったところを納得するまで見学に行き選択できるということが1番はじめにして最大ともいえるメリットです。保護者の方に手伝ってもらっても大丈夫。あなたの人生です。義務教育を終え、せっかく自分で選択できるようになったのだから、自分の手で情報を集め、自分で考えて「ここだ!」と思える学校を選びましょう^^
コメント